平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられました。
【文部科学省のHPより】「特別支援教育」とは、障がいのある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。乳幼児期から学校卒業まで一貫した支援を行うというのです。
教育現場の対応は、どうなんでしょう。
lie は、過去の学校生活で辛い経験をしました。
いいえ、させてしまいました。私たち親は、小学校に入学する際、普通学級か特別支援学級かで悩みました。
当時は、まだ特殊学級と言っていました。本来通う小学校には、特別支援学級はなく、特別支援学級のある小学校までは、バスで30分以上の距離。
結局、お友達との関係は上手くいっていましたので近所の小学校へ通わせることにしました。
lie にとって、楽しい学校生活を送ってもらいたかったからです。
1~2年・・・本人は、楽しんでいたと思います。
3~4年・・・学力に差が出始め勉強には全くついていけない状態でした。
5年・・・この時の先生が(lie にとって)最悪でした。
奥さんの仕事柄で、lie のクラスのお友達と接する事が多く、教室の様子を子どもたちが、事細かく報告してくれるのです。
授業中に lie ちゃん、先生に、「邪魔だからあっちへ行ってなさい。」って、言われていたよ~。
返事をしないから、背中を押されていたよ~。
「困った子だ」って言ってたよ~。・・・親として聞きたくないことまで耳にしてしまいます。
子どものいう事ですから、どこまで真実かは分かりませんが。本人に聞いても、何も答えてくれません。(否定もしません。)
lie は、このころから言葉を出すことが極端に少なくなってきました。
そんな状況で、これ以上そんな学級に通わせることは出来ず、5年生の3学期から別の小学校の特別支援学級に転校しました。
「困った子」って、いったい・・・。
困っているのは、先生じゃなく、子ども本人なんです。
統計では6.3%くらいのLD、ADHD、高機能自閉症の子どもたちがいるといわれています。
例えば、30人のクラスで2人が該当する計算です。
この数字を見るだけでも、障がい児がどれだけ多いか分かると思います。
少子化といわれているにもかかわらず、障がい児は増えてます。
普通学級においても、学力低下、いじめ、学級崩壊、不登校・・・。
障がいがあるなし関係なく、すべての子どもたちに、先生が一人一人に目を向けた教育 が必要でないでしょうか。
今、教育再生が必要とされている状況で、この「特別支援教育」の理念は、障がいをもった子どもたちだけが求めている教育ではないと思います。
未来ある子どもたちのために、学校の枠に子どもをはめる事はしないでください。
一人一人に合わせた教育を目指して欲しいというのは、どんな親だって望むことでしょう。
・・・なんて、はなとふたりきりのいつもの散歩コースにて・・・。

はなに語りかけながらの今夜の散歩でした。
昨日、lie の学校の個人懇談でした。
オヤジは、仕事。