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歩行体験の後は、北海道盲導犬協会の訓練棟を見学です。
犬舎の他に、医療施設と隣り合わせの繁殖犬用の部屋、引退した盲導犬が生活する老犬ホームがありました。
ゴールデンの繁殖犬。

北海道にはゴールデンの盲導犬は、いないそうです。
毛の長~いゴールデンちゃんは、雪の中では大変という理由からです。
毛玉ならぬ雪玉が絡まちゃうんです。
犬舎。

適正評価中の仔、訓練犬、キャリアチェンジ犬がたくさんいました。
黒ラブだって。

ゴールデンだって。

もちろん、黄ラブも。

キャリアチェンジ犬の仕草とか動きを見ると、はなと共通する部分が多かったような・・・。
やっぱ訓練犬とは違ったよ。
老犬ホーム。
全国にある盲導犬訓練施設の中で唯一の施設。
当時は、世界で初めて北海道盲導犬協会の訓練棟内に出来たそうです。
現在は増築されて、常勤する飼育員さんが24時間態勢で介護し、
バリアフリー設計で、床暖房やジャクジー、屋上に日光浴スペースもあります。

ジルちゃん・・・すっかり lie になついてる。
ここには、7頭の老犬が入っていました。

盲導犬は12歳で引退です。

引退後は、元のパピーウォーカーに引き取られるか、老犬ホームに入るか、
または一般のボランティアに預かっていただくそうです。

16歳のハーモニーちゃんは、立ち上がることは出来ないそうです。
でも、スタッフさんの話では、「食欲は旺盛で元気ですよ~」・・・っと。
さすが、ラブ!老いてもラブラドールだ!!
この仔たちを見て、盲導犬に対しての見識が変わりました。
ここに来るまでは・・・
繁殖ウォーカ→パピーウォーカー→訓練士→ユーザー(視覚障がい者)と、
わずか2年足らずの間でこれだけの飼い主さんが変わってきたこの仔たちの生涯ってどうだったんだろう?
こうして引退し、また違う飼い主に引き取られて行く・・・。
正直、可愛そうなイメージしかなかったオヤジです。
でも、この仔たちにすれば目の不自由な人の役に立ち、感謝されて、
ユーザーさんに心から愛される盲導犬として生きて来たのも事実。
ワンコは、人に褒められることで喜びを感じる・・・なんて、人間の都合のいい解釈かもしれないけど・・・。
少なくともこの仔たちは、幸せな時を過ごして来たのだろうと、老犬の頭をナデナデしながら感じとることが出来ました。
また来年、この仔たちに会いに行きたいと思います。